今日が、いよいよケンブリッジ研修最終日です。この日のプレゼンテーションのために、授業中はもちろん、授業が終わってからも教室に残って協力する姿が見られました。
テーマは以下の4つで、各グループに、1つテーマを与えられました。
「国連のような平和維持組織は、世界でうまく機能していない。廃止すべきか否か。」
「気候変動と人々の大規模移住問題は将来、世界の脅威となり得るか否か。」
「各国の文化はどのように、国の成り立ちに影響しているか。もし国が文化を持たなければ、行動指針を失い、行き過ぎた愚かな過ちを犯してしまう可能性があるか、否か。」
「国民一人一人は、自らの健康と教育に関して良好な状態を維持する責任がある。それを果たそうとしない怠惰な人間は罰せられるべきか、否か。」
どれも、これからグローバル社会で生きていく生徒たちにとって、非常に重要なテーマが与えられました。
今回、日本以外にイラク、インド、ロシアからの生徒たちが参加していました。このようなテーマについて、グループ内で考えを深めていくにあたって、まさに、国が違えば意見も異なり、プレゼンを作っていく上で、いつも以上に準備の大変さを感じたようでした。しかし、生徒たちは時間ギリギリまで最良のものを作り上げようと努力し、初日の夜とは別人のように、しっかりプレゼンすることができました。きっと、各自、それぞれに達成感、充実感を感じたのでないかと思います。
その後は、Fellow’s roomという特別な部屋に場を移し「修了証書授与式」を行い、本場のアフタヌーンティーを楽しみました。
午後から、最後のケンブリッジ市内を楽しみ、最後の夜ということで、同じくFellow’s roomにて、フォーマルディナーを頂きました。
先生方や、お手伝いしてくれていた学生スタッフも、それぞれ正装し、学位ガウンを着て列席して下さいました。ディナーが終わった午後8時、緯度の高いケンブリッジは、まだまだ明るく、生徒たちは、庭に出て、最後の夜を惜しみながら、写真を撮ったり、一緒に踊ったり、連絡先を交換したり、、、名残はなかなかつきませんでした。
今回、このプログラムに参加した生徒たちは、世界各国の同年代の生徒と机を並べ、大学の先生方からの講義を受けて課題をこなし、一人部屋で寮生活を送り、、、日本で学んでいるだけでは、なかなか得がたい貴重な経験をしました。将来に向けて大きく視野を広げると同時に、新たに、自らの課題も見えてきたと思います。大阪国際学園は、このケンブリッジ研修の参加者に奨学金を授与して、皆さんが次世代社会で活躍してくれることを大いに期待しています。次のステージへ、新しい一歩を踏み出してくれる姿を今後も楽しみにしています。