大阪国際中学校高等学校

教職員おすすめ図書シリーズ(田阪 洋樹
)

みなさん、こんにちは。

8月に行われた吹奏楽コンクールで本校は関西大会小編成の部 高校・金賞、中学・銀賞を受賞しました。
36回目のおすすめ本は、その吹奏楽部の顧問であり、そして募集広報室の主任もされていてる、芸術科・音楽担当の田阪洋樹先生です!

田阪 洋樹

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氏名:田阪 洋樹
教科:芸術(音楽)
座右の銘:いつも後ろに感謝の気持ち
趣味:料理、カフェ、城めぐり

『蝉しぐれ』

著者:藤沢 周平 出版社:文春文庫

❶この本を読んだきっかけ
10年ほど前に同僚の国語の先生におすすめいただいた。
実は時代小説をほとんど読んだこともなかったが、ちょうどNHK大河ドラマなんかも久しぶりに見たタイミングだったか・・・。

❷かんたんな内容
江戸時代の海坂藩(これは藤沢周平作品にたびたび登場する東北地方の架空の藩です)を舞台に物語が展開します。
ちょうど中高生のみなさんと同じ年齢、15歳の主人公牧文四郎が、隣家の娘、ふくに淡い恋心を抱くところから始まります。
友情、悲運、正義、恋が登場人物たちの聡明な考え、勇気ある行動によって描き出されます。
また、心情の機微の描写の巧みさは素晴らしく、美しい情景描写もあいまって立体的に浮かび上がってきます。蝉しぐれが降り注ぐ中、切腹した父の亡骸を文四郎が運ぶシーンや、終盤のふくと文四郎のシーンは筆舌に尽くしがたいものがあります。

❸おすすめする理由
自分の知らない世界を知ることによって、新たな世界が広がり、こんなに美しい世界が広がっているのかと感じました。
それ以来、たくさん藤沢周平の作品を読みました。作品で描かれる美しい世界観、凛とした武士の生き様は読むものを惹きつけます

❹みんなへのメッセージ
特に自分自身が読んだことのない世界へ飛び込んでいくと、新たな世界に出会えます。私にとっての時代小説がそうでした。
本に限らず、音楽でも、絵画でも(もちろん教科の勉強も!)そうですが、新たな芸術の世界に飛び込んで、新たな世界と出会ってください。

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