タンポポを見かけると、総苞外片を確認する、いつ頃からか、それが私の癖になりました。この春、ちょっと頑張ってタンポポを見ています。
添付の写真は校内に咲いていたセイヨウタンポポです。総苞外片という言葉がちょっとややこしかったでしょうか?一般には「がく」とみなされがちな部分を総苞とよびます。総苞は何枚かの総苞片でできていいて、一番外側の総苞片を総苞外片とよびます。在来種である「カンサイタンポポ」は総苞外片が反り返らず、外来種である「セイヨウタンポポ」は反り返ることから簡単に見分けられる、とされてきました。また、都市部では外来種のセイヨウタンポポが増え、在来種のカンサイタンポポは自然度の高い地域でしか見られなくなる傾向が進行していると捉えれていました。
しかし、最近、事はそう単純ではありませんでした。一見在来種のような姿をしている個体であってもセイヨウタンポポとの雑種化が進行していることが分かってきたのです。
【問題】外来生物の侵入がどのような問題を引き起こしているのか、まとめてみよう。
在来種のような姿(総苞外片が上向き)をしているタンポポが純粋な在来種なのか、それともセイヨウタンポポとの雑種なのか、という点をどうやって見分けるのか。それは花粉で判断します。在来種は花粉の大きさが一定なのに対し、雑種外来種は花粉の大きさがバラバラなのです。なぜそうなるのでしょう?
話はまだ途中なのですが、内容が細かくなってくるのでこの辺にしておきます。興味がある人は次のキーワードを基に自分で調べてみてください。
【キーワード】在来種 外来種 遺伝的かく乱 2倍体および3倍体 減数分裂