昨年度Ⅱ類の生徒たちは、奈良県吉野町をフィールドに当地の事業者さんと対話を重ねてより良い地域の未来を構想しました。本年度は地元守口市における防災をテーマとして、南海トラフ巨大地震にどう備えるかについてこの地域で防災に携わっていらっしゃる方々のお話を聴く機会を持ってきました。
第一回は5月24日に本校の北面に隣接する大枝公園で勤務されている防災士の白石哲也さんから地震についての基礎・基本のお話を聴きました。生徒たちはそこから、守口市が公開している資料を読み込んできました。そして第二回は9月13日に本校の満面に隣接するパナソニックエナジー株式会社で勤務されている防災士の隂山和夫さんのお話を聴きました。
隂山さんより組織としての防災力を高めることを目標とした取組の数々を紹介していただき、あわせて社員の皆さんの意識を高めるために取り入れられた「工夫」を披露していただけました。中でも印象的だったのは「できることから始めよう」という呼びかけです。参加した生徒はもとより、教員からも質問の手が上がり、50分がとても早く過ぎてしまいました。
普段の生活と被災した状況を区別しないで備える「フェーズフリー」という考え方も学ぶことができました。次回から生徒たちは自分たちで「できることから始めよう」を実践する予定です。松下町での防災をテーマとしたこのような地域連携が守口市のより良き未来にささやかな貢献となればと祈っております。