みなさん、こんにちは。
この企画。本校の個性あふれる教職員の紹介とともに、どうぞ!
第31弾は、「やがて、ぼくをわかってくれる人に巡り合える!僕をわかってくれる人はきっと傍にいる!!」
いつもあたたかい心で生徒と接する、 支援室の田辺元美先生です!
田辺 元美
氏名:田辺 元美
所属:支援室
座右の銘:「おれは助けてもらわねェと 生きていけねェ自信がある!!!」
*『ワンピース』の主人公・ルフィーの言葉
趣味:山登り
『ぼくを探しに』
著者:シェル・シルヴァスタイン 訳:倉橋由美子
❶この本を読んだきっかけ
40年ほど前に絵本に興味を持ちこの作品シリーズを読みました。当時このシリーズの作品を読むと心が癒されそして、一歩を踏み出す勇気をもらえました。今、年老いた大人になってもまた、当時とは違った感覚で読むことができます。
❷かんたんな内容
何かが足りない、それでぼくは楽しくない……。そして、ぼくは足りないかけらを探しに行きます。転がりながら、ぼくは歌いますが……。読んでみてください。5分で読めます。
❸おすすめする理由
絵本一冊が素晴らしい音楽のようで、読み終えると、1曲聴き終わった感じです。
メロディが聴こえてくるようでもあり、特に歌詞=言葉が素晴らしいです。人生で大切なことが詰まっていて、抽象的でありながら、的確なのは本当に素晴らしいです。皆さんにぜひ読んでほしいです。色々経験してきた大人にもグッとくるものがあると思います。
❹みんなへのメッセージ
この絵本では、ぼくが回り道して試行錯誤した後に、大切なことに気付くまでが描かれています。
人生において、何かが足りないと感じることは、多くの人が経験すると思います。
今が割と満たされていても、満たされていなくても、誰もが多かれ少なかれ感じることです。
そんな時、人はその足りないものを探そうとします。
時には、回り道をしたり、壁にぶつかったり、失敗してしまったり……。
それでも、何かを求めて試行錯誤します。
でも、たとえ何かをみつけたとしても、人生はそれで終わりではありません。
その何かと、最初はうまくいっても、段々うまくいかなくなったり、相性が悪いことがわかったり……。
この絵本では、人生で大事なことが、たくさん詰まっています。
この絵本で僕が探してるかけらは、現実世界に置き換えると、恋愛・仕事・趣味・友達、さらには地位や名誉、成功、人に認めてもらいたい承認欲求、またはゆっくりする時間、癒し、楽しみだったりします。
でも、それを得たら、完全に幸せになれるでしょうか?
この絵本が教えてくれることはたくさんありますが、
その中でもまず、足りないままの自然体な自分を認めること。
次に、足りないものを見つけて、自分を補完しても、必ずしも幸せにはならないこと。
そして、足りない何かを探す過程にこそ、実は人生において楽しいこと、大切なことがある、ということです。
だから、模索したり、試行錯誤することに、意味があるのです。
それらがない人生は、味気ないのです。
日々の何気ない行動や考えが、ひとつひとつ意味があって、大切なことが伝わってくる絵本です。