3月12日(火)、UCLA研修3日目は様々な国から来たUCLAの留学生との交流会からスタートです。カナダ・香港、、中国、台湾から来た留学生3人と小グループで交流します。
アメリカ人の学生ではなく、英語以外の母語を持ち、本国で高校を卒業してから渡米しUCLAに入学した留学生たちとの交流です。UCLAに入るまでの英語学習、進路決定のプロセス、UCLAの応募・選考方法、異文化経験、キャンパスライフ、クラブや社交機会、授業の難易度、専攻・副専攻選びやその理由など、留学生ならではのとても詳しい具体的な話をしてくれました。
また自分がもっと知りたいことをどんどん質問できるので、参加者のみなさんも海外の大学で学ぶということ、様々な専攻による学生生活の違いやキャリアの可能性、興味の見つけ方など、積極的に質問し、自分の未来を広げる良い刺激・インスピレーションをもらえる素晴らしい機会になりました。
その後はUCLAの学食でランチをした後、芝生の上でこれまでの研修での学びや気づきを共有します。日本語でも自分の感じたことを言語化し共有することで、学びや思考を深めます。英語の聞き取りのこと、自分が話すこと、そしてLGBTQのこと、留学生から聞いた話など、同じ経験をしていても、みんなそれぞれ感じたこと、気づいたことは違うので、お互いの視点から共有することで、違う角度から考える機会になり、有意義な時間が過ごせました。
午後は、高級住宅地ビバリーヒルズや、有名なライブハウスが並ぶサンセットストリップをバスで通り抜け、映画の都・ハリウッドへ向かいます。
そしてハリウッド・チャイニーズシアター。ハリウッドで活躍する俳優たちの星形や手形・足形を見て回ります。
写真はマイケルジャクソンの星形に、シュワルツェネッガーの手形・足形。
みんな自分の好きな俳優の手形・足形を探しています。
そして、この前々日にアカデミー賞の授賞式が行われたドルビー・シアターへ。レッドカーペットの敷かれていた入り口や階段を歩きます。
2023年アカデミー賞を受賞した「オッペンハイマー」のタイトルもすでに柱に刻まれています。
ハリウッドサインが山に見えるところでパチリ。
ドジャースショップも。大谷翔平選手のグッズは店頭にだせばすぐに売り切れてしまう状態。明日はドジャース・スタジアムに行く予定ですが、ショップ店員によると、スタジアムのショップではほとんど大谷選手のグッズは売り切れで手に入らない、とか。
大谷選手、アメリカでもさすがの大人気!
そして今日最後に向かうのは、ラ・ラ・ランドやターミネーター、チャーリーズエンジェル、ジュラシック・パーク、理由なき反抗と数々のハリウッド映画のロケ地としても有名なグリフィス天文台。
行く途中のトンネルもあのバックトゥザフューチャーのビフとマーティが車で争うカーシーンの撮影がされた場所。
メキシコ銀鉱で資産を築いたグリフィス・ジェンキンス・グリフィスが1896年にクリスマスプレゼントとして公園用地として市に寄付したのが、グリフィス公園。そしてそのグリフィス公園内で、ロサンゼルスの町が一望できる山の上に作られたのが、グリフィス天文台。
ここからはハリウッドサインもよく見えます。
天文台の前にはガリレオガリレイなどの天文学者の像があり、中には今から170年前、1851年にフランスで地球の自転を証明する公開実験で使われた「フーコーの振り子」、ニコラ・テスラの考案した高周波・高電圧を発生させる共振変圧器「テスラ・コイル」もあり、訪れる人たちに人間の創意工夫・発明する力を思い出させます。
グリフィス氏はこの天文台に大きな望遠鏡を設置し、次の言葉を残します。
“Man’s sense of values ought to be revised. If all mankind could look through that telescope, it would change the world. -Griffith J. Griffith ”
「人間の価値観は見直されるべきだ。もし全人類があの望遠鏡を覗くことができたなら、世界は変わるだろう。」
そんなグリフィス天文台からの景色は最高!
プラネタリウムの「生命のサイン」というライブショーを楽しみます。ライブショーで人が語りかける導入部もプラネタリウムならではの没入感も、宇宙のロマンを感じさせるコンテンツもすばらしいものでした。
そして夜のロサンゼルスのダウンタウンの夜景を見ながらホテルへ。
今日はアメリカの、いや世界のエンターテイメント業界の中心地といえるロサンゼルスという町の魅力を、実際自分の目で見て、肌で感じられる素晴らしい機会がこれでもかとつまった一日でした。
映画や音楽は人々の生活を豊かにし、経済にも大きな活力を与えるパワフルな文化です。この町でしか見られないもの、味わえない経験、アメリカ文化の溢れだすエネルギーを生徒たちもきっと感じたことでしょう。
明日も自然史博物館、サイエンスセンター、南カリフォルニア大学訪問、日系企業で活躍する経営者の方々とのエグゼクティブディナー、と盛りだくさんの研修プログラムは続きます。
<つづく>