校外学習の記事が、中高共に全学年アップされましたが、今回は番外編!
中3の校外学習での体験をピックアップしてお伝えします!
中3の生徒たちは京都へ校外学習に行きましたが、午前中の目玉となったポイントが坐禅体験でした。
体験させてもらった場所は京都最古の禅宗寺院として名高い建仁寺。
その境内南東に位置する建仁寺塔頭寺院・霊源院でまずは住職さんの話を聞きました。
この寺院の歴史や、坐禅についての心構えや修行の意味をわかりやすく解説してくださいました。
坐禅は、仏教で姿勢を正して坐った状態で精神統一を行う、禅の基本的な修行の方法のひとつです。
現在では、心身健全と教育のために坐禅をおこなったり、より良いアイデアを引き出すために坐禅が取り入れられるなど、宗派問わず世界中で行なわれるようになりました。生徒たちも住職に教えてもらった通りに足を組んでみるなど興味津々!
約15分ほどの坐禅時間でしたが、「ポンポン」と肩を叩いてほしい人は、住職が前を通り過ぎるときにお辞儀するなど、積極的に参加していました。
坐禅体験はこれだけではありません。
最後に住職から説法がありました。たくさんある仏の教えから話してくださったことは「禅の意味」でした。
難しい話を、生徒たちにもわかるようにかみ砕き説明してくださいました。
住職が伝える禅とは「死を感じながらいまを生きる」ということ。これが禅の生き方だといいます。
明日があたりまえのように来るのではなく、もし来ないとしたら?今日あたりまえのように自宅に戻ると思っているけど、もし戻れないとしたら?…。淡々と話す住職を見つめ、皆真剣な様子で想像していました。
どれだけ今を大切に生きているか。命の大切さ、失って初めて知る大切さを、友人、家族を例えにお話ししてもらいました。
最後に「禅の言葉のプレゼント」をしてくれました。いただいた言葉は「そういうものだ」。
どうして私だけと思うくらい悲しいの時にこそ、この言葉を思い出すようにと言ってくれました。この言葉は決して諦めの言葉ではなく、人の努力とかではどうにもならないことを受け入れることの大切さを教えてくれました。
そうすることで、思い通りにならないことに対して必要以上に苦悩することもなくなるはずだからと、生徒たちを勇気づけてくれました。
全体を通しても1時間ほどの坐禅体験でしたが、京都で1番古い禅寺でこのような貴重な体験ができたことは、生徒にとっても深い学びがあったと感じました!