中学授業では、本格的にチーム学習を取り入れてもう9年目!その中で毎年行っている授業の1つ。「貿易ゲーム」を紹介します。
各チームごとに、封筒が配られ、その中に入っている資産(紙、はさみ、定規、通貨など)をもとに、指定された形状のもの(例えば丸や三角)を作り、銀行(担任教員が務めます!)に売り、総資産を競うというゲームです。実はこの封筒の中身、不均等です。チーム同士互いに交渉したり、協力したり、労働力を買ったり、銀行に優位に売ったり、世界の貿易さながらの様子が浮かび上がります。
もちろんこの封筒、それぞれ国に見立てて中身を仕込んでいます。封筒を配布するまで、生徒は不均衡になっていることも知りません。お金はあるけれど資源の少ない国、お金は少ないけれど資源の多い国、どちらも多い国や少ない国。その中で、様々な問題を生徒は実感します。資源が少なければいかに資源のあるチームから、調達するか。資源もお金もない場合は、なすすべがなくなってくるということも肌で実感します。チームごとの結果発表の後、生徒に種明かしをします。
こうして肌で感じた世界の経済格差や、貿易の諸問題、生徒が社会に出たときにこの経験を活かしていってもらいたいと思います。アクティブラーニングとは、このような経験を通じて、いかに社会に通じる力を育てるかということ。本校の教育の一端をご紹介いたしました。
企画広報主任 田阪