司書教諭の角井です。
12月23日に、本校初の図書館イベント「ビブリオバトらない会？」を実施いたしました。
「ビブリオバトらない会？」とは、チャンプ本を決めないビブリオバトルです。
ビブリオバトルは、5分で本をお薦めしあう中で様々なスキルが向上する書評バトルです。昨今、教育現場でも積極的に取り入れられ、生徒にも知名度があります。しかし、「厳格なタイマー」「チャンプ本が決まる」「独壇場で話す」など、一部の読書好きにとってはハードルがなかなかに大きいイベントでもあります。
なので今回は、【ひとまずそんな不安要素を取り除いて、ゆっくり好きな本を語りながら、お互いに冬休みに読む本を探しましょうよ。】というものをコンセプトにしました。

心理的安全性の確保を大切にするため、設えにもこだわり、カーペット、間接照明、アロマ、オルゴール音楽を用意しました。
そして、心理学的に人は柔らかいものに触れていると心が凪ぎ、会話が増えるそうなので、参加者は皆、クッションやぬいぐるみを抱いてもらいました。

結果、生徒、司書、教員、総勢16名が集まって活発にお話をすることができました。
今回紹介された本は以下の通りです。
『お悩み相談 そんなこともアラーナ』
『あつかったらぬげばいい』
『キッチン常夜灯』
『嫌われる勇気』
『メメント・モリ』
『星の王子さま』
『ドゥリトル先生のブックカフェ』
『密室黄金時代の殺人』
『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』
『恋愛寫眞　もうひとつの物語』
途中、哲学を感じるものに惹かれるというお話になり、Mrs. GREEN APPLEの歌詞ととアドラーの共通点について触れた際には実際に曲を流し、歌詞を眺める場面もあり、五感で読書を満喫する時間となりました。

「次はこの本で読書会をしようよ。」
「次はいつ開催するんですか？」
など、始終未来のお話をしている生徒たち。
いつか生徒主導の活動に成長してくれたらいいなと願いながら見守る司書教諭でした。
次回開催もお楽しみに！