こんにちは、探究部主任の今井です。
突然ですが、「総合的な探究の時間」という授業をご存じでしょうか。
「探究」とは、「広く課題に対する深い理解や解決策の発見を目指す」活動を指します。
特に、「答えのない問い」に対して、「多くの人々が納得できる解」を見つけ出すために「論理的に思考する」過程を探究活動として定義づけることができます。
こうした探究活動を実践するのが、「総合的な探究の時間」です。
特に高校二年生では、自分たちの活動を実際に社会で活用したり、社会課題の解決に役立てたりする「社会実装」を目的として活動しています。
二学期からは、以下の5つのテーマに対して生徒の希望に沿った形でグループ分けをし、探究活動を行います。
・ガチャガチャの商品を企画しよう
・地域の課題を解決する建築物を提案しよう
・自分たちの「まち」をアート・デザインでアップデートしよう
・人と人とのコミュニティづくり・居場所を提案しよう
・「働く」魅力を知って、医療・介護業界での人材を確保しよう
今回はこの中でも、5つ目のテーマにクローズアップしてご紹介します。
テーマは「人材確保」。
医療・介護業界で大きな問題となっている人材不足を解決するために、高校生の目線から提案をしていくのが今回の授業の目的です。
その第一回として、9/17(水)、地元の大病院である「もりぐち清水会病院」に高校二年生約50名がフィールドワークに向かいました。
探究部では、今年度から地域の人々と連携した授業を提供できるよう日々試行錯誤しているのですが、「もりぐち清水会病院」さんからは、本校生のために、職員の皆さんのリアルな声を聴かせていただきました。
病院の概要はもちろんの事、職種紹介では、看護師などの聞きなれた職種だけでなく、看護助手や医療相談員など、高校生が日常生活で関わることが少ない職種についても知ることができる貴重な経験となりました。
また、データを元に、今後医療・介護業界が益々重要な意味をもつ業界になっていくことが示されると、生徒たちもお話の内容に釘付けでした。
このフィールドワークを元にして、どういった方法で人材不足を解消するのか、に次回から向き合っていきます。
「答えのない問い」であるだけに、どういった解決策が提案されるのか、教員目線でも楽しみです。
是非、続報をお待ちください!