本校卒業生でレーシングドライバーの岩佐歩夢選手より11月9日(土)・10日(日)に開催された2024全日本スーパーフォーミュラ選手権決勝レースにご招待いただき、在校生78名、教職員11名が応援に駆けつけました。
サーキット場に着くと時速300㎞を超えるマシンの物凄いスピードと爆音に圧倒され一気に緊張感が高まりました。
ポールポジションを狙い挑んだ予選は健闘したものの本来の力を発揮することができず、午後から行われる決勝レースは11位からのスタートとなりました。
予選が終わった後はAIマシンと有人マシンの対決が行われましたが、AIマシンがクラッシュしてコースアウト。あえなく有人マシンの勝利となりました(もうちょっと見たかったなぁ)。
自由散策時間はもうひとつのお楽しみ鈴鹿サーキットパークで生徒たちは大満喫。先生たちも童心に帰ってジェットコースターに乗ったものの、乗車後はみんなヘロヘロに・・・。改めて年齢を痛感する教員チームでした。
タレントの近藤真彦さん(JRP会長)の挨拶、EXILE TAKAHIROさんによる国家独唱があり、緊張感の高まったところで、いよいよ決勝レースが始まります。
スーパーフォーミュラは国内最速のレースで共通の車両を使用するため、性能に差がなくドライバーの実力やチームの戦略が勝敗に繋がります。約180km先のゴールに誰が一番早くたどり着くかを競うレースです。レース中にタイヤ交換が義務付けされており、タイヤ交換のピットインは先頭車両が10周目のセーフティカーラインを通過した時点から最終周回に入るまでに行わなければいけないというルールがあります。また、一時的に「約50馬力パワーアップ」する加速装置OTS(オーバーテイクシステム)を搭載しており、レース中に合計200秒まで使用することができ、一度使用するとしばらく使えなくなり、どこで何秒使うかの駆け引きも見どころのひとつです。
岩佐選手は11番スタートでしたが22周を消化してピットイン。作戦が見事的中し9番手でコース復帰。OTCをうまく使い24周目にオーバーテイクし8番手に順位を上げ、更にファイナルラップチェッカー前にオーバーテイクし意地で7位までポジションを上げフィニッシュしました。
目標である優勝、スーパーフォーミュラ年間1位という目標は達成できなかったものの、最後まで諦めず粘り強い走りは勇気と感動を与えてくれました。
岩佐選手はルーキーオブザイヤーを獲得し、今シーズンのスーパーフォーミュラ最終戦を締めくくりました。
レース後の表彰式を終えた後、岩佐選手が生徒たちの元に駆けつけてくれました。今日のレースの振り返りとお礼の言葉、そして生徒たちに向けて『挑戦する気持ちを大切にしよう!』と言葉をかけてくれました。
中学・高校時代の岩佐選手は、決して口数は多い方ではありませんでしたが、先日の講演会やレース後に生徒たちに自分の思いや考えを堂々と話す姿を見目の当りにし、改めて立派に成長したなあと感じました。中高の頃から常に信念を持ち、物事にチャレンジする姿は今も変わることなく、体現していることに感動しました。
この度、校長先生はじめ先生方(特に企画部の先生方、引率していただいた先生方ありがとうございました)、そしてPTA、三窓会のご支援ご協力をいただいたお陰で、今回の岩佐歩夢選手の応援ツアーが実現しました。本当にありがとうございました。
岩佐歩夢選手目標であるF1レーサーを目指してこれからも頑張って下さい。大阪国際生一同みんなで応援しています。本当にありがとうございました。
文責 木村正章