各界でご活躍されている方々を招いてご講演いただく「ココロの学校」。今回は、芸人として、俳優として、そして小説家としてご活躍されていらっしゃる又吉直樹さんにお越しいただき、読書の意義や、読書への愛を、思う存分語っていただきました。
又吉さんによれば、読書の醍醐味とは、感覚の確認(共感)と感覚の発見(驚き)にあるんだそうです。そのことを『あれ、おれやで』というタイトルの朗読を通じて、「それ、あるある」(共感)、「へー、そうなんだ!」(驚き)といった感覚を生徒たちから引き出し、「読書ってそんなに難しいことではないんだ」ということを、お教えいただけたように思います。
朴訥とした話し方から紡ぎ出される一つ一つのことばが、生徒のみならず、保護者の方々、教員自身の琴線に深く触れたようでして、生徒対象の事後のアンケートからは「当たり前のように朝の読書時間で本を読んでいたが、これを機に読書の意義を考えてみたい」とか、太宰治の一節を引用された語りに対して「人間のプライドは失敗すらも自信になると聞いたとき、とても感動しました」といった声が数多く寄せられました。
今回の講演を機会に、多くの生徒が、読書を通じて多くの感覚を確認し、そして多くの感覚を発見し、よりいっそう読書に励んでくれたらいいなと思います。ちなみに現在、本校図書館では「又吉直樹フェア」と称して、又吉さんの数多くの作品を取り揃えております。皆さん、是非手に取ってどんどん読んでみてくださいね。
なお、今回の講演は、本校教員とのご縁を通じて、特別に、特別に、特別に!実現したものでございます。又吉直樹さん、このたびは本当にありがとうございました!