5/17(水)午後,奥田メモリアルホールにて中学全学年・高校1年生を対象にココロの学校を実施しました。
今回は,自身も壮絶な児童虐待を経験されその経験から同じ思いをする子供たちを虐待から守りたい,追い詰められている大人の心を助けたいとの思いから積極的に講演活動を行われている島田妙子さん(一般財団法人児童虐待防止機構オレンジCAPO理事長)にご講演頂きました。
今回お越しいただいた島田さんの講演会は,中学2・3年生を対象に実施している数ある総合の授業のうち,PBL(project based learning;課題解決型の探求メソッドを用いた授業)を選択した生徒が,ココロの学校で講演してもらいたい候補者を選定しプレゼンを行い投票によって決定し,生徒が島田さんに直接コンタクトを取り実現したものです。
今回のご講演では,島田さんご自身のご家族から受けた虐待と,ご自身が中学2年生の頃の担任の先生との出会いで人生が変わったご体験とそのご経験を通して学び取った,「世の中にはたくさん腹の立つことがあるが,我慢せずに自分の気持ちを言葉に出し,周囲の大人に助けを求める」ことの大切さや,必要な感情である「怒り」の原因とその「怒り」の感情との向き合い方や日常生活での対処法(アンガーマネジメント)を中心にご講演頂きました。
その内容は具体的な内容ばかりであり,すぐに役立つ内容が多く含まれており生徒たちも真剣にうなずきつつ,周囲の生徒と共感しつつ聞き入っておりあっという間の時間となりました。
今日の講演の内容を胸に,明日からの生活でうまく「怒り」と付き合うことで良好な人間関係を構築し,これからの一日一日を元気に過ごしてもらいたいと強く願っています。
なお,島田さんよりご自身のご著書を本校図書館に寄贈いただきましたので,今日の講演を聞いてもっと詳しく知りたい,読みたいという生徒さんは図書館に借りに行ってみてくださいね!
教学企画部 野田