地歴の岩尾です。
3月13日に「ココロの学校」第19弾が行われました。
今回講演してくださったのは、「遺体―津波の果てに」の作者である石井光太さんです。
講演では、安置所に運び込まれる遺体の身元確認作業にあたった人々の様子が語られました。遺体を安置所に運び込んだり、身元確認作業にあたった人のなかには、地元の歯科医院で働く人や地元の消防団もいたそうです。その中でも20代の歯科助手の女性の話が印象的でした。
その女性は、遺体の口の中の泥等を取り除き、歯の治療痕を探すことで身元の確認作業を行っていました。その中で、自分の知り合いが遺体となって運び込まれます。1時間ちかく外で泣いた後、また女性は作業に取り組んだそうです。
このような事実はマスメディアで報じられることはあまりなく、衝撃的な事実でした。生徒もこのような現実に様々なことを感じたようで、貴重な経験となりました。
written by 地歴 岩尾