高校1年生A組~D組の生徒の皆さんに生物基礎の夏期課題(提出は自由)として「セミの抜けがら調査」を実施しました。特定の調査地点でセミの抜けがらを(ひたすら)採集し、その数を種別に報告する、という調査です。種の同定は正確を期するため、実物を学校に持参してもらいました。
ここに概要を報告します。
参加人数 31名
調査地点 36カ所 (一部地点で重複あり)
抜け殻総数 1086個 (1000個を突破!)
内訳 クマゼミ 72.4%
アブラゼミ 25.6%
他 2.0% (ニイニイゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシ)
「昆虫がキライ!」という生徒が年々増える中、ほんの一部の生徒しか参加しないだろうと思っていましたが、こちらの予測を超える生徒の皆さんが参加してくれました。教科担当者としては嬉しい限りです。
調査地点は寝屋川市、枚方市、大東市、大阪市、東大阪市など、自宅周辺と思われる地点が中心でしたが、一方で金剛山、京都府八幡神社、兵庫県伊丹市の昆陽池、奈良市内のホテル付近、徳島県(親せき宅?)などもあり、結構バラエティに富んでいました。
採集された抜け殻総数が1086個というのは正直驚きました。一人で1カ所から124個を採集した例が最高記録でした。本来客観的な姿勢は崩してはいけないのですが、やっぱり「おお!ニイニイゼミがこんなに採集できる場所があるのか!」とか、テンションが上がったりしてしまいます。実は、採集できるセミの種類の割合は調査地点によって大きく異なる傾向があります。ここが一番興味深いところなのです。
今後、時間があれば環境条件とセミの種類の相関の分析をできればやりたいところです。興味のある生徒の皆さんはまた声をかけてください。
生物に興味を持って調査に参加してくれた生徒の皆さん、暑い中、お疲れさまでした。
文責 理科・生物基礎担当 中村 哲也