何かと「平成最後の~」と言われた1年だった。今日の終業式で今年度の登校すべき日は終わる。
この1年を振り返って、真っ先に思い浮かぶのは、6月の地震と9月の台風だろう。中高生の皆さんにとってどちらもこれほどの規模のものは経験が無かったのではないだろうか。被害に遭われた方々には改めてお見舞い申し上げたい。
平穏な日常は決して確実に約束されたものではない。私たちを戒めるかのように、時に自然は猛威を振るう。
しかし同時に、自然は約束通りに季節をめぐらせ、時が来れば確実に春を届けてくれる。北館前の植え込みの草木に花が咲いているのを生徒の皆さんは気づいているだろうか。
どちらも自然が見せる姿である。自然にはそのような二面性がある。理科教員の一人として、生徒の皆さんにはそんなことにも興味を持ってもらいたいと願うのである。
written by 高2学年担任 中村哲