蛍雪時代(2020年5月号)より
進路指導主任、瀧川です。
今回は「初見対応力と時間感覚の大切さ」です。積み重ねた知識を問題解答時に融合して、決められた時間内にゴールへ向かわなければ合格に近づきません。普段からの心がけが本番で大きな差となって現れます。共通テストまで9ヶ月、これからが本番ですね!
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<戦略3> 初見対応力を養う
テストでは実際にどのような問題が出るのかは誰にもわからない。本番を想定した演習では全く経験したことのないような内容・形式の問題に遭遇することはほぼ確実。そうした初見の問題への対応力(=初見対応力)が共通テストの得点を大きく左右する。この力を高めるには、やはり、まず土台の基礎力を充実させること、そして、様々なタイプの問題に触れ、問題へのアプローチの引き出しを増やすことが大切だ。
「どういう題材・設定、問題形式で、どの学習項目について問う問題なのか。問題のどこに着目して、どんな知識を用いて、どういう手順で正解を導くのか」
様々なタイプの問題に触れるためには多くの時間が必要だ。一日も早くその対応をスタートし、一題一題としっかり向き合い、とことん理解できるまで丁寧に対応する。それらを知識・経験としてストックすることを心がけよう。
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<戦略4> 時間感覚を磨く
共通テストは(センター試験がそうであったように)、試験時間に対して問題量が多く、時間に厳しいテスト。時間にルーズだったり、何かと要領が悪い人は、試験時間に足元をすくわれないよう注意必要だ。そこで普段から時間感覚の養成が大事。問題を解くときも時間を意識し、解答後は時間の無駄やより効果的な解き方を検証したい。
また、試験時間は一般の入試でも60~100分のことが多いので、この時間を一区切りとして学習しよう。模擬試験は試験時間の使い方を学ぶ絶好のチャンス。受験本番だと思ってトライしよう。
(続く)
written by 進路指導主任 瀧川