先日、本校卒業生(平成19年度卒業)の中田唯香さんが訪問してくれました。
中田さんの本校在学中は1年次、1年生ながら出場し、徳島全中でベスト8。また2年次の岩手全中ではベスト16。3年次は全国優勝を狙えるチャンスがありましたが、大阪府大会中にレギュラーメンバーが怪我をするアクシデントにも見舞われ、その年に全国優勝した四天王寺羽曳丘とのフルセットの末に敗れ、ベスト4に終わる悔しい結果に終わりました。
最後の大阪総体で四天王寺羽曳丘を倒して自分たちの力を証明しようと強い決意で戦ったことを今でも鮮明に覚えています。神様のいたずらなのか四天王寺羽曳丘中と決勝で当たる組み合わせに。そして両チーム順当に勝ち上がり迎えた決勝戦。1セットずつ取り合い、勝負は最終セットに。当時の学年の大阪府の2大看板エース(巧さの大和田の中田さん、高さとバワーの四天王寺羽曳丘の高本さん)の打ち合いは本当に見事でした。フルセットの戦いを制し、優勝してみんなで涙したことを今でもしっかりと覚えています。
その当時セッターをしていたのが中学2年生の宮下遥(岡山シーガルズ)でした。身長は166cm(当時は163cmくらいだったと思います)ながら巧みな技とパワフルなスパイク、レシーブ力を武器に高校(大阪国際滝井高校)では春高ベスト4に貢献し、ベスト6にも選ばれました。
また大学(京都橘大学)に進学し、全日本インカレベスト4をはじめ、大学34回生次に関西リーグで優勝し、ベスト6に選ばれました。大学卒業後はV2の仙台ベルフィーユ(1年半在籍)、大野石油オイラーズ(2年半在籍)で活躍し、この度新天地である群馬銀行グリーンウイングスでプレーすることが決まりました。
今年で27歳になりますが、166cmながらトップで活躍ができるのは、バレーに対する思いが誰よりも強いこと、誰よりもバレーが好きなことが一番の原動力になっているのだと思います。
まさに心技体の心の部分の大切さを教えてくれた選手です。これからの活躍を願うとともに中田さんのような選手をこれからも育てていきたいと思います。
written by 中学バレー部 木村