世間一般の人々は、サクラの下で花見を楽しみ春の到来を喜びます。
本校でもサクラの仲間が開花しています。
こちらはオオシマザクラ、花弁が白っぽいですね。生物基礎で植生遷移を学ぶときに、日当たりのいい場所に生育する陽樹として登場する野生のサクラであります。花が咲き、実を結ぶとその中に種子ができます。種子は発芽して新しい個体をつくります。
これとよく似ながら違うのがソメイヨシノ、花弁にうっすら紅がさしています。これはオオシマザクラを父として、エドヒガン(イトザクラ)を母として江戸時代に生まれた雑種です。それゆえに花が咲いても結実することは稀で、全国に分布するソメイヨシノはすべてクローンであることがわかっています(挿し木で増やしたのです)。
写真をよく見ると、一個の冬芽から3個程度の花が咲いていますね。