校長メッセージ
自分らしく生き抜く力を身につけ、未来社会の担い手となれる人の育成をめざして
本校は、一昨年、その前身である大阪国際滝井高等学校と大阪国際大和田中学校高等学校が発展的に統合して、新たに開校した学校で、今年で三年目を迎えます。
本校の教育理念は、大阪国際学園の建学の精神である「全人教育」を基礎として、礼節を重んじ世界に通じる心豊かな人間を育成することにあります。
「人間をみがく」を校訓に、自分らしく生き抜く力を身につけ、未来社会の担い手となれる人の育成をめざしています。
本校のキャンパスには、生徒たちの新たな学びや気付きにつながるよう、ありとあらゆるところに優れた書物からの引用や偉人の名言などの「言葉のサイン」が散りばめられています。校訓「人間をみがく」のモニュメントの裏にもこの「言葉のサイン」があり、こう記されています。
『玉琢(みが)かざれば器を成さず。人学ばざれば道を知らず』
これは、中国の教書の一つである『礼記』の一節です。
玉、すなわちどんな宝石でも、みがかなければその価値は出ない。同様に、人も、努力して自分をみがかなければ、その才能や素質を活かすことはできず、立派な人間になることはできないということを教えています。
私は新入生の皆さん一人一人がまさにダイヤモンドの原石だと思っています。つまり、どの生徒の皆さんも磨けば光る何か潜在的な能力を持っています。それを引き出すのが我々の役割だと思っています。
これからの時代がどのように移り変わろうとも、その時代を作っているのは人です。
みなさんがこれからの時代を生き抜いていくためには、人とより良い関係を築き、新たな世界を切り拓いていく力、そうした普遍的な「人間力」を身につけていくことが必要不可欠です。
本校では、これからみなさんの「人間力」を高める取り組みがたくさんあります。その取り組みの中で人間をみがき、これからの長い人生を自分らしく生き抜く力を育てていきます。そして、これからの社会がどうあってほしいかを考え、将来自分はその社会でこう生きていくんだという大きな「志」を持つ生徒を育てていきます。
大阪国際中学校高等学校は、その「志」の実現に向けたみなさんの取り組みを最大限サポートしていきます。
私たち教職員一同はお預かりいたしましたご子息、ご息女お一人お一人の「志」の実現に向け、保護者の皆様と十分なコミュニケーションを取らせていただきながら、全力を尽くして教育に取り組んでいく所存でございます。
大阪国際中学校高等学校
校長 清水 隆